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Idea Archive

Web世界とリアル世界のフュージョン

i_100_01.jpg 100kw & sgss » CastOven

web2.0に対応した新しい情報サービスアプリケーション・ webコンテンツの可能性への共同トライアルとして、広く世の中の叡智を募るために設けられた「MASHUP AWARDS」で審査員特別賞、優秀賞を受賞した作品「100kw & sgss » CastOven」の公式サイトです。本来マッシュアップという用語は、音楽用語で「複数の音源を組み合わせる」意味を持ち、それをテクノロジーの世界に置き換え、「複数のWebサービスを組み合わせる」という意味の造語として広まったそうです。例えば、よく事例として挙げられるGoogleマップのAPIは、天気予報のAPIを組み合わせた「Weather Bonk」や不動産のあAPIと組み合わせた「HousingMaps.com」などがあります。Web サービスのAPIを組み合わせて新しいサービスを生み出すマッシュアップですが、100kw & sgss » CastOvenを見て思ったのは、単なるWebサービス同士のフュージョン(ドラゴンボールのアレです。個人的にしっくりきたので使わせてくださいw)ではなく、もっと広義な意味で使われるようになっているのかな、ということです。それというのも、iPhoneやミニノートなどのインターネットデバイスが浸透し、今では誰もがインターネットを持ち歩いています。日常の中にインターネットがあるのが当たり前の世の中になってゆくにつれ、マッシュアップという言葉の概念も、Webサービス同士のフュージョンという狭義な意味から、Web世界とリアル世界のフュージョンという、もっと広義な意味に変わってきているのかなと思います(極端な話ですが‥)。100kw & sgss » CastOvenを例にとると、youtubeというWeb世界のサービスとリアル世界の電子レンジという調理機器がフュージョンを成功させ、まさに新しい価値を提供しています。これは疑う余地もなくマッシュアップだと思いますし、大規模なアワードで優秀賞を受賞しているという事実からも、そうした認知がされてきているということが示唆しています。この分だと100年後には人間自身にgoogleが備わっているかもしれないですね(笑)。

100kw & sgss » CastOven

ワクワク感を煽るエモーショナルな体験

i_in_01.jpg INTENSIFIES FEMALE SATISFACTION

女性のための興奮剤w「K-Y Brand Intense」のプロモーションサイトです。"REACTION ROOM"や"AROUSAL LAB"に入室し、パソコンなどの物体に「K-Y Brand Intense」を垂らすと、それぞれユニークなリアクションを楽しむことができます。その製品によってもたらされる効能を面白おかしく表現するという発想は、インテルやフリスクのCMと似ていますね。こうした何が起こるか分からないワクワク感を盛り込んだ作品は映像であれWEBであれ好奇心が煽られます。 ユーザーエクスペリエンスを唱えた認知心理学者、ドナルド ノーマン(Donald A. Norman)氏は、作中で「デザインは情動的(エモーショナル)であれ」と唱えています。そうした感動を与える、インパクトを与える、所有欲をそそるなどといったエモーショナルなユーザーエクスペリエンスは、双方向的なコミュニケーションを可能にするFLASHコンテンツならではの演出だと思います。前回FLASHの利点を生かした「TOYOTA SAIスペシャルサイト」では主に音声や映像を駆使した技術的な面での利点を述べましたが、「K-Y Brand Intense」ではインタラクションとしてのFALSHの魅力が十分に伝わってくる良い事例でした。

フリスク CM

インテル CM

INTENSIFIES FEMALE SATISFACTION

全日本バーベイタム選手権

データストレージ技術ブランドとして40年の歴史を持つ世界No.1記録メディア「Verbatim(バーベイタム)」のプロモーションサイトです。世界でトップシェアを誇っているとのことですが、日本国内ではシェア3位ということからみて、国内ではそれほど認知されていないようです。「全日本バーベイタム選手権」が企画されたのは、国内におけるブランド価値の向上とみて間違いないでしょう。

b_ver_01.jpg 全日本バーベイタム選手権 | Verbatim Championship

ブランド理念 | 記録メディアのバーベイタムよりブランド理念の引用。

Verbatimは、記録メディアを中心とした製品の提供を通じて、「人と人、人とモノ、人とコト」との関係を、確かなもの、楽しいもの、豊かなものに変えていきます。

「Verbatim(バーベイタム)」はラテン語で「一語一句そのままに」という意味らしく、難読漢字10問を用いているのは、「一語一句そのままに」記録するという意味をかけているようです。それでピンときたのですが、このプロモーションサイトはブランド理念をそのまま表現しているのではないでしょうか。では、ブランド理念 | 記録メディアのバーベイタムから引用しつつ、具体的にどう表現しているのかを考察していきましょう。

人と人の関係=共有

「アイデアを分かち合う確かなツール」より引用。

Verbatimが主に製品を展開するのは、映像やデータを記録する媒体です。これらは、個人が自分自身のために記録したものを保存するだけでなく、家族や仲間、同僚などと共有されるものでもあります。

記録メディアという媒体は、記録したものを保存するだけでなく、人と人との間で『共有』されるもの。これを私なりに解釈すると、生成されたモンスターを対戦させるだけではなく、ブログなどでブログパーツやリプレイシーンなどを公開したり、自分のモンスターをtwitterなどのリアルタイムな共有サービスで紹介して共有させ、ポストの連鎖を起こさせるという狙いがあったのではないでしょうか。その証拠に#verbatimで多くのツイートが見受けられます。そこまで見越しての戦略、恐れ入りました。

人とモノの関係=デザイン

「そばにおいておきたくなる、よく考えられたデザイン」より引用。

Verbatimの製品は、見た目の美しさだけではなく、ユーザーの使いやすさが徹底的に考えられています。ストレスフリーな使いやすさ。それは、毎日使いたくなる、使っているだけで心地よくなるデザインです。

セールスポイントの一つとして見た目の美しさ、使いやすさがPRされています。そして当然ながらモンスターを生成するパーツとなっているのはバーベイタムの記録メディア製品であり、ユーザーに対して無意識に「バーベイタムの製品はこういうデザインだ」という認識をさせるには十分でしょう。私自身、プレイ中はそんなことを全く気にしていなかったのですが、USBメモリー | 記録メディアのバーベイタムなどを見ると、普通に欲しくなってしまいます。いや、記録メディアとしてというよりは、プラモデルやレゴの部品を欲しがる子供の好奇心に似たものがあります。製品のブランド価値を向上させ、Verbatimという記録メディアブランドを認知させるというボトムアップ式の戦略、これまた恐れ入りました。

人とコトの関係=信頼・技術

「世界各地で磨かれ続けてきたNo.1ブランド」より引用。

Verbatimは、現在世界で最も多く使われている光メディアのブランドです。グローバルで磨かれた品質保証体制と、安定した供給体制で、安全・安心な製品をお届けします。

「ジャパンクオリティで生産される信頼の品質」より引用。

Verbatimの製品は、日本人の技術者が認定した製造ラインで、厳しい品質基準のもと作られ、 厳しい出荷テストを生き残ったものだけが提供されています。

これは少し制作者よりの考え方かもしれませんが、これほどグローバルで、高い技術力を保持しているブランドのプロモーションサイトで、低クオリティのものを作るわけにはいきませんよね。3Dグラフィックス、FLASHを使ってここまでのものが出来るんだなぁと、FLASHの可能性を感じずにはいられません。どうしたらこんなに滑らかで軽快な動きが実現できるんだろうか‥。ちなみに制作に参画されたのはROXIKの城戸雅行氏カイブツイメージソースということです。

まとめ

文頭に引用したブランド理念にあるとおり、『人と人=共有』『人とモノ=デザイン』『人とコト=信頼・技術』を確かなもの、楽しいもの、豊かなものに表現したものが全日本バーベイタム選手権 | Verbatim Championshipなのではないでしょうか。つまり、企業理念+クリエイティブ。まさにVerbatimとクリエイティブのフュージョンです。今回の分析で感じたのは、企業側が伝えたいことを制作者側がしっかりと汲み取って、的を得た表現+αで再現しているからこそ、私なんかがちょっと調べただけでも、何となくその意図が把握できるのではないかと思います。だからといって誰でも作れるものではないですけどね‥、+αの部分が凄すぎるから(笑。

「すべての人にとって使いやすいものを。」より引用。

Verbatimは、小さなニーズにもしっかりと向き合い、すぐれた製品を広く、多くの人へ届けていきます。

最後になりますが、このサイトは日本語がわかる人だったら誰でも楽しめると思います。対戦するといっても、必殺技、回復、ミサイル攻撃の3パターンが1回ずつ使えるだけで、あとは自動的に闘ってくれます。説明書がなくても楽しめる、多くの人に伝わる。最後の最後まで恐れ入りました!

無意識的に知識を蓄えさせる

i_bio_01.jpg ダノンヨーグルトのスペシャルサイトです。コアなファン向けに「もっとダノンヨーグルトのことを知ってもらう」という目的で公開されたのではないかと思います。簡易なゲームが3つ用意されており、ユーザーが夢中になればなるほど、ダノンヨーグルトの知識が無意識的に蓄積されていく仕組みです。全国のユーザーと得点ランキングで競わせるというのは、シンプルでありながら競争心を駆り立てる最良な手段かもしれないですね。ちなみに私はもう3回ほどチャレンジしていますが、記憶力のなさに凹みました。
I LOVE BIO

実際に歩いているような臨場感を楽しむ

i_netta_01.jpg 熱田神宮のスペシャルサイトです。フォトイメージを主としたスタンダードな構成ですが、バイノーラル録音という技術を利用して、実際に社の中にいるような臨場感を再現しています。イヤフォンを装着し、足音や話し声、鳥の囀りなどを聞いていると、本当に境内を歩いているような錯覚を覚えるほどです。「熱田神宮の雰囲気を知ってもらう」という目的がサイトゴールだとしたら、シンプルで無駄がない、面白いアイデアではないかと思いました。
熱田神宮 | 熱田の杜の歩き方

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